Hkousunの垂れ流し

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ゴッツハリーン「男も行けるしな」ヌッ

新規実装機体のゴッツハリーン

 

この機体は4で初登場でSでようやく再登場となる出番の少ない機体。
しかし、4ではタイムアタックが強力で女性型機体としては後半メイン火力を張れる性能の高さ。
何より終盤の9vs9はこの機体の有無で攻略難易度がかなり変わる為、お世話になった人も多いはず。
出番は少なくとも、4を触った人であればかなり印象に残る、そんな機体である。

4では頭も両腕も射撃のタイムアタック、脚部は二脚(当時は脚部特性なし)と言った塩梅だったが、
Sでは行動が大幅に変更されており、両腕は竜巻モチーフの機体らしく「トルネード」に変更。
頭部は引き続きタイムアタックであるが、Sでは格闘スキルの行動となっているため、それに合わせる形に変更。
脚部は二脚で、脚部特性には時間が経つほど強力になる「コンテニュアルP」を採用する格好となった。

脚部は元々の機体のコンセプトに近く、時間が経つほどより苛烈になる特性の採用は納得のチョイス。
一方で気になるのが各攻撃パーツ。両腕のトルネードはモチーフ的には妥当なものの、トルネアンチによる速攻がメインの運用なので元々のコンセプトからは遠ざかるので気になる人も多そう。
で、個人的にちょっと残念なのが頭部パーツのタイムアタック/格闘。元ネタでは射撃だったから、と言うのもあるがSの両刀はなぁ……。

という訳で、メダロットSにおける両刀の問題点について解説しよう、と言うのが今回の記事。
一応検証記事にはなるものの、両刀の弱み自体は分かり切っている事なので検証は簡易なものなので、その辺りは注意して欲しい。


1.防御面がとにかく貧弱
殴られ役を買って出るのは変形グレインくん。
補助系スキルレベルの合計を25刻みで調整しつつ、機能停止するまで殴られてもらう。


検証に使うのは超襲来の純正カーリーベール3機。こちらの機体にも縛りが入るが相手が強くはないのであまり問題ない。
3機とも純正だが真ん中のメダルのみ性格がパワーなので検証時には除外。相手の攻撃パーツがライフルとスリップでスリップは使用頻度が低い。但し、初手でガンガン転ばせて変形を阻止してくる。
防御時のダメージを検証

ウサギ:補助スキルレベル計150:1100~1200:フラットマッチにおける補助特化機体
ウサギ:補助スキルレベル計125:1200~1300
ウサギ:補助スキルレベル計100:1400~1550:フラットマッチにおける特化アタッカー
ウサギ:補助スキルレベル計75:1600~1750
オペレーター:補助スキルレベル計50:1850~2000:フラットマッチにおける両刀アタッカー、リーグにおける特化アタッカー
オペレーター:補助スキルレベル計25:2100~2400
オペレーター:補助スキルレベル計0:2600~2800:リーグにおける特化アタッカー

 

最大差およそ2.4倍。加えて回避成功によるダメージ0、かすり時のダメージ減少率、そもそも防御の成功率にも影響している。
その辺りも踏まえると恐らく補助スキルレベル計150と補助スキルレベル計0では被ダメ期待値に4倍程度の差が出ると考えるべきか?
オンエキでは仕様上不可能なので考慮する必要は無いが、リーグでは基本的に一撃で消し飛ぶのが両刀という存在。

攻撃側のスキルレベルも50に抑えられるので多少マイルドにはなるが、オンエキにおいても耐久力の格差は大きい。
単純な防御時のダメージで補助特化機体は特化アタッカーの1.3倍、特化アタッカーは両刀アタッカーの1.3倍ほどの耐久力があり、
回避やかすり、クリティカル率も加味すると更に差は開く。攻撃側のスキルレベルが50固定な関係上、オンエキはかなりの回避ゲーである。そこで目に見えて回避率が下がるというのは中々厳しい話。

 

2.攻撃面にも影響がある
オンエキにおいてはスキルレベルは50に固定されるので耐久や回避性能への影響のみとなるので関係のない話。
使用パーツの成功・威力・充填・冷却に影響し、特に成功と威力は恐らくスキルレベル99なら1.99倍もの補正が入る模様。
スキルレベルが51なら1.51倍の補正。アタッカー相手だと誤魔化せるラインだが、補助機体の相手が非常に厳しくなってしまう。

一方で充填と冷却は脚部の充冷による補正が大きいようで、スキルレベルの差が思ったほどはシャトルランの往復速度に直結しない。

↑脚部充冷が高いとき

↑脚部充冷が低いとき

使用パーツはいずれも充填809、冷却740。脚部充冷はかたや859、かたや243。この条件で……
脚部充冷が859の時、スキルレベル99の機体が3往復する段階でスキルレベル51の機体がおおよそ2.5往復。地形相性はS。

1往復

2往復

3往復。思ったほど差がつかなかったというのが正直な感想


脚部充冷が243の時、スキルレベル99の機体が2往復する段階でスキルレベル51の機体がおおよそ1.5往復。同じく地形相性はS。

1往復

2往復。この調子だと4ターン目で1ターン分の手数の差になる。


2倍近いスキルレベルの差があるものの、恐らくメダルのレベルと脚部の充冷の影響でスキルレベルほどの差は見られない。
リーグで300に満たない充冷の脚部を使う事はそうそうないので、実戦的な脚部の充冷の数値で鑑みると行動速度への影響はスキルレベルが48違っても10%ほど遅くなる程度の模様。
ゴッツハリーンを両刀運用する場合、頭部の威力を伸ばすために格闘のスキルレベルを高くする方が扱いやすい...かも知れない。
(トルネアンチで速攻を仕掛ける前提だとトルネードの命中率が重要になってくるのでやっぱり厳しいんじゃね?とか言ってはいけない)
この仕様ならデッドクエーサーなんかは射撃スキル高め、バグとデストロイの格闘スキルは51~60程度での運用するなら悪くないかも?


3.メリットもある
しゃげき/かくとうトラップやしゃげき/かくとうガードのようなスペシャリストキラーの行動がいくつか存在している。無警戒のままこれらの行動にぶつかると攻撃する手立てが無くなってMF頼みの勝負になるという事は少なくない。
(補助に関しても補助全般を潰せるディスターバンス、ガードメタのデストロイ・スリップ、対トラップのトラップクリアなどがある)
僚機でしっかり守ってやれるのであれば、相手の構築に左右されにくくプレイングで巻き返せる可能性があるのが両刀の強み

とは言え、何かもう少し性能面で下駄を履かせてほしい感じはあるのが正直なところではある。メダルのレベル自体で防御性能が上がるとか、両刀運用の場合に限り成功は射撃と格闘のスキルレベルの合計を参照するとか。

 

まとめ
・補助系スキルレベルの防御面への影響は非常に大きく、リーグでもオンエキでも両刀アタッカーの性能を大幅に下げている。使うなら介護必須。
・攻撃面においてスキルレベルの成功・威力への影響は大きく、充填・冷却への影響は軽め。オンエキでは仕様上あまり関係ない。
・両刀は一部のトラップやガードへの対応力が高く、耐久力を犠牲に柔軟な立ち回りが出来るようになる可能性がある。
・射撃パーツは火力特化、格闘パーツが症状やデストロイのような補助的な攻撃の機体はリーグでもワンチャンあるかも?