Hkousunの垂れ流し

垂れ流すぜぇ……色々となぁ!

メインシナリオ6部8章感想

戦慄のメダケイドロ!

舞台はコウボウ学園。学校主催のイベント、普段の部活に加えてメダTuberのゲリラライブという噂に引き寄せられた生徒たちに忍び寄るラナンキュラの魔の手
再び開催されたラナンキュラのゲームはメダケイドロ。ルールは多少リミッターを弄られている多数のメダロットから逃げつつ、捕まった仲間を救出
イムリミット時に生徒全員が牢屋(中庭)から逃げ出せていれば参加者の勝利、ひとりでも残っていればラナンキュラの勝利という邪悪なメスガキクソゲー

通常、メダロットは三カ条のおかげで人間を傷つけられないがゲームのルールに背くと人間に被害が及ぶので「人間を守るために襲える」という状況が更に邪悪
しかし本当に邪悪なのはこれ無事解決しても「メダロットが人間を襲った事例」が明確に残ることこそ実は一番邪悪な要素じゃなかろうか?
リミッター解除、催眠状態、不可抗力。これに「大義名分があれば」が加わるのは非常に大きい。極論、メダロットの軍事転用が可能になる恐れすらある

と、流石にそこまで描写するかは微妙な部分の話はここまでにしておいて、肝心のゲームの展開は序盤はひたすらラナンキュラのターン
いきなり巻き込まれた大勢に、ルールも分からないまま参加する羽目になったアラセ達。一方、ラナンキュラは入念に準備を進めていたので当然と言えば当然か
特に初手からラナンキュラ配下のメダロットによる飽和攻撃を受けて、参加者は分断されているのでとにかく状況の把握から、というのが今回の話

それ以外にも目覚めの時を持つ謎のメダルのモノローグなどがあるが今のところどう話に絡むかも分からないのでこれも割愛

 

【メダケイドロのルール】
基本的なルールは以下の通り

・制限時間いっぱい逃げ回る(反撃可)
・タイムアップ時に牢屋に指定された場所に生徒が残っていればラナンキュラの勝利
・タイムアップ時に牢屋に指定された場所に生徒が一人もいなければアラセ達の勝利
・牢屋に指定されているのは中庭と思われる
・ラナンキュラが勝利した場合はコウボウ学園はニコニコ本社ばりにド派手に爆破される
・アラセ達が勝った場合については特に何も言及されていない

ルールそのものは割とシンプルだが、勝利条件がかなりアンフェアである

 

【登場人物】
今回も登場キャラが非常に多く、人間とメダロット40人以上のキャラクターが入り乱れる乱戦模様!
しかも、恐らく各キャラにストーリー上の明確な役割がありそうなのである程度は各々の状況も含めて把握しておきたいところ

主人公ズ
・アラセ(クロス:クロスメサイア)
・ヒサキ(ファシー:ファンシーエール)
・イブキ(ヒイラギ:サラシナヒメ)
いつものメンバー。ハンターたちの追い回されながらも他の参加者の救出を行いつつ打開策を探る
とにかく場慣れしている、単純に強い、ヒイラギのドミニオンがとにかく優秀なので少人数ながら恐らく最大戦力
ここからの動きは恐らくトランシーバーの確保、ラナンキュラ本人にカチコミ、中庭の生徒たちの救出辺りになると思われるが

ギャラクシーキャッツ
・ノゾミ(ルナ:ガートアルパル)
・エータ(ショウジョウヒ:キルマシラ)
・ビータ(コキハナダ:イルマシラ)
ノゾミはネームドの貫禄で活躍できそうだが、子分コンビは果たしてどうか?イルマシラの腕はくそつよパーツではあるのだが
特にビータはメンタルも体も弱いのでこういう状況では足を引っ張りがちなのがなかなかの不安材料

いつモブ(いつものモブクラスメイト達)
・フルカワ(モロク:ホーニーデビル)
・ナガサワ(ショコラ:テンプトバニー)
(スズキ(ピグマリオン:セキゾー))
・ユウナ(アンジェ:リバイブアンジェ)ギャル
・エミコ(ミーネ:ミーネルーヴァー)ユウナの友人
アラセのクラスメイトでいつものモブ。現在、ユウナとエミコは開幕早々に捕まり、ナガサワは家庭科室で立てこもり(後にアラセと合流)
フルカワの現状は不明だが、割と逃げ足の速い男かつ情報収集に余念のない男なので見つけた時には何かしらの情報をもたらすはず?
スズキはそもそも学園内にいるかも不明だが、作中でも言及されていた通り居れば物凄く頼りになる存在なのは疑いようもない
実はバラバラ団の一人の正体がスズキでした、みたいなどんでん返しがない限りは活躍しすぎるのが問題なくらい活躍してくれるだろう

三部長
・マスヒロ(エチゼン:プルルンゼリー、他2機体)
・ゲンスケ(ロック:クローテングー)
・カズト(ディラック:アントゥーラ)
部長サーの姫マスヒロ!心技体全て高性能なカズト!コウボウ学園のヘラクレスことゲンスケ!
基本的に全員ハイスペなのでまあ何とかなるやろという信頼感。特にゲンスケは何機か拳でハンター倒しててもおかしくない
加えてアラセ達と通話可能なトランシーバーを所持しており、この3人の安否は非常に影響が大きい

管弦楽
・マリカ(フォリア:コレオヴィオーラ)
・リツコ(???:オランピア)
・サオリ(???:ウィールコーム)
・ハラニシ(???)イブキのクラスメイト
マリカのカリスマによって統制された集団。現状、能動的に生徒の救助に動いている勢力の一つ
戦力に制限が掛かるロボトルよりも隊列を組んでタイミングを揃えての一斉掃射による急襲が強い。奏者だけに!
憧れに近づこうとするも己の矮小さを突きつけられた系陰キャのハラニシくんがロージィにたぶらかされているのが不安要素

史学部
・フミアキ(シャコウ:ドンドグー)
・マナカ(ガルニー:メガベックス)
現状、ハンターから逃げ回っているだけの二人。悲しいかな戦力にはならないタイプのネームドである
今はアラセ達と合流しており、フミアキは散々ストライプワームとの対決フラグを積み上げているのでそろそろ汚名挽回の機会が来るか?
マナカちゃんは本人の苦労人気質&パートナーがメガベックスなのも含めて可愛いがカンストしてるのでそのままでいてね♡

先生たち
・教頭先生(ナデシコ:チャージドシーズ、マーガレット:イエロータートル)
・キイノ先生(???)
まさかの学園外から参戦する第三勢力。果たして閉鎖環境での勝利の方程式を崩す切り札となるか?
ゲンスケ曰くキイノ先生はああ見えて出来るし中々の筋肉の持ち主、そして教頭先生はコウボウ学園を知り尽くした淑女にして女傑
何より頼れる先生の存在は生徒たちに安心感を与える……かも知れないというのが一番重要だろう

ライバル?勢
・フジタ(ボイラー:シュッポード、カクロク:トイワールド)
・イク(レッドゲイル:イヴィルレックス)
フジタは不死身のフジタとして大暴れしてひたすらハンターたちの注意を引き付ける陽動役という名のバーサーカー
イクは自分の目的のために動いて場を荒らす存在だが、単純に強いので介入してくればハンターをなぎ倒してくれるはず
どちらも強いがゲームの勝利に手を貸してくれるという感じでもないので決定力にはなり得ない予感

バラバラ団
・ラナンキュラ(ロージィ:モモイロメイプル、フリージアツインテキャット)
(ストライプワーム)
(謎の博士?)
今回は登場していないが他にもラナンキュラ直属の部下が複数。その内の一人が恐らくストライプワームと思われるが果たして?
博士についてはまた影も形も登場していないが、対レーダーサイトコーティングの存在からアラセはそういう存在の影を認識している模様
組織だって行動する以上はパトロン的な存在が必要であるし、バラバラ団のバックについている何者かが居るのは間違いない筈

全くの新キャラか?それとも過去作品の悪役の誰か?あるいはすでに登場している人物か?
1つ目の場合は予想も何もないが、2つ目の場合はビーストキングかアラクネヤクモのどっちかかな、というのが個人的な予想
前者は更新直前にハクマのイベントがあった事、後者はコイシマルは居るのに対となる敵役が未登場なのが一応根拠っぽい何か
3つ目の場合はその手の技術を持っているとなるとメダロット博士、ナエさん、ホトリの3択にしかならないんだよなぁ……実質一択である

(????メダル)
学園内のどこかで目覚めの時を待つメダル。大罪メダルなのか、そのほかのレアメダルなのかも現時点では不明
どちらにしてもSにおいては古から存在するメダルの中には不思議な権能を持つ個体がおり、その力は無数のメダロット支配下に置く、
ロボトルで生まれたエネルギーを搾取する、果ては自身が居る周辺の環境をテラフォーミングするなど人智を超えたレベルのものまで存在する
上手く味方に付けられれば一気に形勢を覆すくらいの力を得られるかもしれないが……?

 

【ゲームの勝ち筋】
開始前の下準備からしてそうだが、ルールがかなり不公平
たとえば生徒の中に一人仲間を忍び込ませておいて、ぎりぎりになったらその仲間を牢屋に駆け込ませればラナンキュラの勝ちになる
そもそも、その牢屋に指定された場所が中庭と言うのも状況証拠であって、本当に中庭が牢屋である保証はない
更によしんば勝ったとしても2のヘベレケよろしく爆発オチで逃げようとする可能性がないとも言い切れない訳で

本当に勝つためには「勝ったうえでルールを守らせる」ことが不可欠であり、その保証がない場合は「ルールそのものをひっくり返す」しかない
そうだね、つまりは暴力だね。相手の戦力や切り札をしっかり排除する、退路を塞ぐ、しかるべき分からせを受けてもらう
そのためにアラセ達がやるべき事は……

・ラナンキュラの手駒を全て無力化する
・牢屋に生徒が居ない状態でタイムアップを迎える
・ラナンキュラを取り押さえる

最低限でこの3つ。1つ目が恐らく一番難易度の高いものなので後述
2つ目はルールを守った上での勝利。前述の通り、ゲーム自体を破綻させるなら無視してしまっても構わないが完全勝利を目指すなら
3つ目はゲームに勝とうが負けようが、学園や生徒を守れたところで逃亡を許した時点で負けも同然ゆえ最重要
ラナンキュラの居場所を突き止めて取り押さえ、仲間による救出などもさせないようにするだけなのでやること自体はシンプル

で、後回しにした1つ目
メダロットはルールを守らないと生徒の安全が保障できない為に襲ってくる状況なのでゲームに勝てば基本的には無力化できる
他には全メダロットを機能停止にさせた後でメダルを外すなどして無力化する、人間に危害を及ぼす要因を排除して参加する動機をなくす
ゲームのルールに従うよりも大きな人間への危険を突きつけて三カ条やぶりを無効化するなどが考えられる
但し、リミッター解除されている、レゾナンスシステムのような催眠状態、ラナンキュラへの愛が重いなどの場合には無力化できない可能性がある
加えて他のバラバラ団(ラナンキュラの部下、ムーンシャドウ)などが介入してくる可能性もあり、この辺への対策も必須

また、ラナンキュラが悪趣味なゲームを仕掛ける理由が「人間の醜悪な部分を見たい」というデスゲームものの悪役らしい動機
本当の意味でラナンキュラに勝利するのであればそこで彼女の想像力を上回り、「人間賛歌は勇気の賛歌」を見せつけなければならない
最終的にはラナンキュラを更生させてこそな訳だが、やってる事がやってる事なだけにこれ更生させられるかなぁ、これ……?
よっぽど酷い境遇と入念な描写が無いと稼ぎに稼いだヘイトに釣り合わないような気がするのが正直なところだが果たして

 

【感想】
一見するととても苦しい状況だがいくつかのピースが埋まれば逆転の芽は十分にありそうな絶妙な緊張感
見え隠れするラナンキュラの向こうにいる本当の敵の影、目の前の危機に対するモブ一人一人まで異なる多彩な反応
危機を前にして怖くても戦えるアラセ達の強さは勿論のこと、戦えない弱さに対する理解とそれを許せる・代わりに戦える強さ
後々の為に張り巡らされた布石と言い、溜め回特有のフラストレーションと言い、とにかく続きが気になるの一語に尽きる!
いや、4か月ぶりの更新とのことだがやっぱりメインシナリオの更新は最高だ!